ドイツ当局は木曜、ロシアのためにスパイ活動を行い、米軍施設を含む潜在的攻撃目標に関する情報を収集した疑いで男2人を逮捕したと発表した。ドイツ連邦検察庁は声明で、プライバシー規定に従いディーター・Sとアレクサンダー・Jとのみ名前が公表されたドイツ系ロシア人2人が、ウクライナに対する国際軍事支援を弱めるためロシアの諜報員と行動を共にしていたと述べた。ディーター・Sはウクライナ東部の親クレムリン勢力の元戦闘員とみられており、ドイツで爆発物や放火による攻撃を画策した疑いがある。ドイツ外務省は、逮捕を受けて木曜、ロシア大使をベルリンに召喚したことを確認した。男らは水曜、南部バイエルン州の都市バイロイトで連邦刑事局に逮捕された。バイエルン州警察が男らの自宅や職場を捜索した。ウクライナ兵の中には、バイエルン州のこの地域にある米軍施設で訓練を受けている者もいる。検察当局によると、4月9日付の逮捕状では、両容疑者が外国の諜報機関に勤務し、「破壊活動」を行ったことと、「軍事施設の安全を脅かす描写」を入手したことが告発されている。